自然派甘味料「トリークル」。自然が育む、やさしい甘さの原点
「砂糖がなかった頃、人々は何を甘味にしていたのか?」
その答えのひとつが、“トリークル”です。
スリランカの農村部では今もなお、朝早くヤシの木に登る人々の姿が見られます。
彼らは「甘い宝物」、つまりヤシの花から落ちる蜜を採集するために木に登るのだそう。火を使わず、自然の滴を一滴一滴、壺に集めています。
それを昔ながらの方法でじっくり煮詰めて作られるのが、「トリークル」です。添加物も保存料も使わない、まさに自然のままの甘味料です。
スリランカでは、チャイやお菓子に使うのはもちろん、赤ちゃんの離乳食に混ぜたり、アーユルヴェーダの薬の一部としても用いたり、あらゆる用途で使われてきました。今では低GIでミネラル豊富なことから、世界中の自然派志向の人々に愛されています。
トリークルの魅力ー栄養とやさしさを併せ持つ、甘さの新定番
トリークルが注目される最大の理由は、精製されない「生きた甘味料」であることです。
実際、スリランカではトリークルは「栄養のある甘味」として、砂糖の代替以上の価値を持っています。
ある農家の方の話によると、「子どもの頃、風邪を引いたときは、おばあちゃんが温めたミルクにトリークルをひとさじ加えてくれた」そう。甘さとコクが体に染み渡り、心まで温かくなるのが、トリークルの力なのです。
ミネラル(カリウム・鉄・カルシウムなど)やアミノ酸、抗酸化物質が豊富で、血糖値の上昇が緩やかなのも特長です。スリランカでは「赤ちゃんからお年寄りまで」安心して使える甘味料として親しまれています。
ココナッツトリークルとは?毎日に寄り添う、万能トロピカルシロップ
スリランカでは最もポピュラーなトリークルのひとつが、「ココナッツトリークル」です。
ココナッツの木の花から流れ出る蜜は、朝夕2回、専用の壺で採集されます。
地元の採蜜職人は、長年の経験で木の状態を見極め、刃物を入れる角度で蜜の出具合を調整します。まさに「職人芸」といえるでしょう。
その蜜を大きな鍋で何時間もかけて煮詰めることで、黒糖のような風味とキャラメルのような深い甘みを持つココナッツトリークルが完成します。
パンケーキやヨーグルト、ミルクティー、スムージー、さらには照り焼きや煮物などにも使える万能さも魅力です。精製された砂糖に比べ、栄養が残っているため、日々の甘味料をココナッツトリークルに置き換えるだけでも健康的な食生活に一歩近づけるはず!
キトゥル・トリークルとは?希少な森のしずく、その一滴に込められた想い
キトゥル・トリークルのキトゥルの木(フィッシュテールパーム)は、スリランカの高地や森林地帯に生える樹木です。
この木は20年以上の時を経て成熟し、一度だけ花を咲かせて、蜜を出し、その一生を終えます。まさに「命をかけて蜜を生み出す」植物です。
そのトリークル採集はその短い蜜の期間に集中して行われます。現地の職人は毎日木に登り、丁寧に蜜を壺に集め、すぐに鍋で煮詰めて保存します。保存料や添加物は一切加えません。
味わいは、黒糖よりもすっきりとしながら、深みがある独特の風味が特徴。
香り高く、紅茶やホットミルクに加えると、その香りがふわりと立ちのぼり、心までほぐしてくれます。
古くはアーユルヴェーダで「滋養強壮」の甘味料として用いられ、今もスペシャルなギフトとしてや、薬膳の素材として扱われている貴重な甘味料です。
用途別に選びたい! ココナッツとキトゥルの違いとは?
「どちらを選べばいいの?」と悩んだときは、用途やシーンで選ぶのがおすすめです。
たとえば、毎朝のパンケーキやヨーグルトにたっぷりかけたいなら、クセが少なく万能なココナッツトリークルをチョイス。
一方で、香り高い紅茶のお供や特別なデザートに添えるなら、希少なキトゥルトリークルがぴったりです。
ココナッツは普段使いとして、キトゥルは「ごほうびの甘さ」として。
どちらも栄養価が高く、自然の恵みにあふれた甘味料だからこそ、気分や用途に合わせて選んでみてください。以下では、おすすめの使い方を表にまとめました。

このほかにもさまざまな用途があるので、それはまた別の機会でご紹介いたしますね。
自然に寄り添う甘味料を、暮らしの中へ
トリークルは、森と人がともに育む、やさしさと知恵の詰まった甘味料です。
greenfield farmでは、こうした伝統を大切にしながら、オーガニック認証を受けた農園や小規模農家と連携して、高品質なトリークルを日本へお届けしています。
忙しい毎日の中で、ひとさじの自然の甘さが心と体を整える瞬間になるかもしれません。
あなたの暮らしに、森から届いたやさしい甘みを──。
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