2025/06/25 13:51

greenfield farmのこだわり〜森とともに生きる農園から


近年、「安心・安全な食べものを選びたい」「環境にやさしい商品を使いたい」と考える人が増えています。そんな想いに応えるように、スリランカの大地で生まれたのが、greenfield farm ORGANIC LIFE(オーガニックライフ)です。
自然の力をそのまま活かしながら、私たちが食べるものの「本当の質」を守りたいーそんなgreenfield farmのこだわりをご紹介します。



オーガニック紅茶の草分けとして

スリランカの中央高地、深い霧に包まれた茶畑の中で、greenfield farmの物語は始まりました。時は1992年、農薬や化学肥料が一般的だった時代に、創業者のDurka Chellaram(ドゥルカ・チェララム氏)はある疑問を抱きました。


「この紅茶を、自分の子どもに安心して飲ませられるか?」


このシンプルで切実な問いが、有機農法への転換という大きな決断のきっかけとなりました。


スリランカではまだ「オーガニック」という言葉すら浸透しておらず、周囲からは「非効率」「利益にならない」という声も多かったそうです。それでもDurka氏は家族やスタッフと共に、自然と人の命に寄り添ったものづくりを貫き、1992年に有機農園プロジェクトを開始。試行錯誤の末、1997年にブランド「greenfield farm ORGANIC LIFE」が誕生しました。


以来、農園では自然由来の堆肥を使い、雑草すら共存のパートナーとし、森の生態系を壊さない農法を続けていますまた茶葉の栽培から収穫、乾燥、選別、そしてパッキングに至るすべてにおいて、本当に身体にいいものとは何か?」という問いを大切にし、取り入れているそうです。


今でこそ世界各地のオーガニック認証を得るブランドとなったgreenfield farmですが、その根底にあるのは、家族や未来世代のための選択として始まった、小さな決意です。それは今も、商品ひとつひとつに込められています。



こだわり1:自然と共生する「フォレスト・ガーデン農法」


greenfield farmが採用するのは、「フォレスト・ガーデン農法」。これは、果樹、野菜、薬草、スパイスなど多様な植物を1つの森のように共生させる、スリランカの伝統と現代有機農業が融合した栽培方法です。


農園の一角には、高くそびえるバナナの木の下に茶畑、さらにその足元にはミントやターメリックが育てられています。農薬や除草剤は一切使わず、雑草も「共存する植物の一部」として扱われています。森の中を歩くように緑が生い茂り、蝶やミツバチ、小鳥たちが生息する、まさに「生きた農園」です。


この農法は、土壌の水分を保ち、気温を安定させ、収穫の多様性も保てるという、自然が本来持つ力を活かす仕組み。森林伐採による単一作物の大量栽培とはまったく逆の、自然とともに育てる」という農法といえるでしょう。


greenfield farmのオーガニック食品は、こうした森のリズムの中で静かに育まれています。私たちが手にするその香りや味わいには、生態系と調和した、いのちのエネルギーが込められているのです。



こだわり2:人にもやさしい、サステナブルなものづくり


greenfield farmの商品は、有機JAS、EUオーガニック、USDAなど、世界でも最も厳しいとされるオーガニック認証をすべて取得しています。これは単なる基準のクリアではなく、日々の農作業、収穫、加工、保管、出荷にいたるまで、徹底した管理と誠実な取り組みの証です。


その一方で、greenfield farmが大切にしているのは「人の尊厳を守るものづくり」。フェアトレードの精神に基づき、現地では多くの女性たちが農園や工房で働いています。たとえば、ある女性スタッフは「子どもを学校に通わせられるようになったことが誇り」と話してくれました。安定した収入と働く場所が、家族の未来を支える希望になっているのです。


また、小規模農家との直接契約を通じて、農薬に頼らない栽培の指導や技術支援も行っています。農園だけでなく、村の暮らし全体が少しずつ変わっていく──それが、greenfield farmが育てているもう1つの「実り」でもあります。


オーガニックとは、自然と人の両方にやさしい営み。greenfield farmはその想いを、ものづくりの根っこに据えています。



こだわり3:手間ひまをかけることが、品質の証し


greenfield farmでは、原材料の栽培から加工・包装・輸出に至るまで、ほぼすべての工程を自社とパートナー農家で一貫して行っています。その理由は、品質と信頼を自分たちの手で守るためです。


製品が作られる現場を訪れると、ハーブを一枚一枚手で選別し、ティーバッグに詰めるスタッフの姿が印象的。温度や湿度の管理も徹底されており、収穫したての香りが損なわれることはありません。


とくにティーやスパイスのパッキング作業は、多くが手作業で行われており、ひとつひとつに込められた丁寧さや温かさが、飲むたびに伝わってくるようです。greenfield farmでは、「誰が、どこで、どのように作ったのか」が明確なトレーサビリティが確立されており、それは商品への信頼につながっています。


機械では再現できない、素材の香り・食感・ぬくもり。それがgreenfield farmのオーガニック製品が持つ、唯一無二の味わいです。



greenfield farmとともに、やさしい暮らしを


greenfield farmの商品は、単なる「健康食品」ではありません。それは、自然と人が共にある未来を選ぶという、静かな選択です。


日々のティータイムやおやつの時間が、地球の森とつながっている。そんな思いを込めて、今日もまた、私たちはオーガニックの恵みをお届けしています。